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Foundry、 Flix 7.0をリリース

Foundry、プリプロダクションを効率化するFlix 7.0をリリース
Autodesk® Maya®との統合により2Dと3D間のワークフローを橋渡しし、アップグレードされたAPIにより柔軟なカスタマイズが可能に。

Flix 7.0 released

2024年1月25日 ロンドン —

Foundryは本日、Flix のメジャーアップデートであるFlix 7.0を発表しました。Flixは、編集のラウンドトリップやストーリーボードの修正、ファイルのバージョニング等の管理を行うことで、アイコニックなストーリー開発を行うスタジオを支援するプリプロダクションソフトウェアです。

FoundryのFlixプロダクトマネージャー Chris Andrewarthaは、次のように話します。「Flix 7.0により、ストーリー開発の部門間連携がスムーズに行えます。新しいMayaとの統合やアップグレードされたAPIにより、異なるチームや部門間のコラボレーションがこれまで以上に容易になります。2Dのストーリーボードから3Dのプレイブラストまですべてのプリプロダクションファイルを一元管理できるため、開発に携わるメンバー全員が同じ情報を共有しながらストーリーを紡ぎ上げていくことができ、プロジェクトを最初からスケジュール通り、予算通りに進めることが可能になります」。

2Dと3Dのコラボレーションを強化 

Flix 7.0では、Mayaとの新しい統合により、ストーリー開発の中心的ハブとしてFlixを活用することで、2 D/3 Dアーティストの双方が地理的な制約を受けずに共同で作業を行うことができます。スナップショットやプレイブラストをMayaからFlix 7.0にパネルとしてインポートし、エディトリアルとの間をクリックだけで往復することが可能です。またFlixは、ファイルの命名、格納、整理などの管理タスクを担うだけでなく、ストーリーの改善に伴うフィードバックや以前のアイディアの再検討も行えます。

さらに、FlixはAdobe ® Photoshop ®、Toon Boom ® Storyboard ProTMにも接続できるため、Mayaとの統合により、レイアウトチームとストーリーボードチームが連携して作業を進めることができます。両チームが同時進行で作業することで、タイミングの問題などのストーリーの改善点を複雑化する前に特定し、変更コストを抑えることが可能です。2 Dアーティストは、FlixのMayaパネルを選択した描画ツールに取り込むことで、ビューポートをトレースしてストーリーボードをすばやく作成できます。一方、3 Dアーティストは、複雑なシーンやキャラクタモデルを構築する際に、Flixの2DストーリーボードパネルMayaで直接参照できるため、さらに時間を節約できます。

ワークフローを自由にカスタマイズ

アーティストのニーズに合わせてFlixをカスタマイズしたいスタジオのために、Flix 7.0では新しいリモートクライアントAPIにより、新しいエクステンションがこれまで以上に構築しやすくなりました。このAPIにより、スタジオはMayaやPhotoshopのビルトインの拡張機能とまったく同じAPIを使用して、Flixとの統合ツールをカスタムで作成できます。リモートクライアントAPIの詳細なドキュメントとサンプルコードが提供されており、カスタムで選択したツールとの統合を構築したり、完全にカスタムなワークフローを作成するのに役立ちます。Flix 7.0の新しいエクステンション管理システムにより、スタジオのスーパーバイザーはすべての拡張機能のテスト、更新、監査を簡単に行うことができ、また、それらを1箇所からプロダクション全体に展開する機能も追加されています。

データの保全 

Flix 7.0ではシングルサインオン(SSO)のサポートにより、安全なアカウントプロビジョニングがさらに容易になりました。ITチームは、スタジオの既存のSSOプラットフォームを通じてFlixユーザーを認証でき、社内と社外の両スタッフに対して、ストーリー開発アセットへの安全なアクセスを一元的に管理することが容易になります。また、Flixは多要素認証にも対応しており、セキュリティの強化を図ることも可能です。

Flix 7.0のその他の新機能:

  • 新しいメタデータシステム — シーンデータはFlixパネルに直接保存されるので、データを探して時間を無駄にすることはありません。例えばMayaユーザーの場合、ビューアで選択されたアセットのグローバルカメラ、ロケーター、ファイルパスのデータが記録されます。
  • 強化されたAdobe Premiere®プラグイン — Flix Premiere Adapterの多くのアップデートや新しいUIにより、旧バージョンの制限が解消され、スムーズで効率的な編集ワークフローを実現します。
  • Photoshopプラグインの再設計 — Photoshop拡張機能が一から再構築され、新しいUIカスタマイズオプションなどが追加されました。
  • 通知設定の更新 — パネルの公開/変更時に送信される自動通知メールをオフにして、不要なノイズを制限することができます。

 

新機能と改良点の詳細については、Flix 7.0 What's newをご覧ください