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Foundry、Modo 17.0をリリース

Foundryが、パフォーマンスを大幅に刷新し、最大50倍のレンダリング速度向上を実現したModo 17.0を発表

Modo 17.0 released

2024年3月1日 ロンドン — Foundryは、同社の3Dソフトウェアの大幅なアップデートとなるModo 17.0をリリースしました。このリリースでは、内部システムを一新し、顕著なパフォーマンスの向上を実現しています。現代のアセット制作のワークフローに必要なインタラクティブ性を提供するこうした機能強化とともに、複数の領域で高品質な機能の追加が実施されています。また、OTOYのOctaneRender®のPrimeバージョンがバンドルされ、従来のCPUレンダラーに比べて最大50倍の速度向上を実現しています。

Foundryのプロダクトマネージャー Greg Brownは、「高品質の3Dグラフィックスに対する需要と期待は非常に大きい」と話します。「3Dアセット制作が広く採用されている現在、DCCアプリケーションの未来においてはパフォーマンスが最優先事項です。Modo 17.0は、現在のパフォーマンス向上だけでなく、将来的なModoの機能強化に向けた基盤を構築します。さらに、OTOYの驚くべきパワフルなOctaneRenderのPrimeバージョンをModo 17.0にバンドルすることで、モデリングから最終レンダリングにいたるまでのエクスペリエンス全体を高速化し、アーティストのパフォーマンスの障壁を軽減します」。

パフォーマンスの向上

最新のプロダクトデザインであれ、映画やゲームのシネマティックス用のアニメーションキャラクターであれ、アーティストはパフォーマンスの向上を求めています。Modo 17.0は、よりパフォーマンスの高いインタラクティブなエクスペリエンスを提供すると同時に、さらなるパフォーマンス向上のための新しい技術基盤を確立します。また、Modoが新たに提供するmacOS ARMアーキテクチャ用のネイティブビルドにより、Appleシリコンマシンで作業するアーティストは、平均50%のパフォーマンス向上が見込めます。

新しいModoのはじまり

Modoに実施された改善は、3Dアセット制作の未来を築くという一つの目標に集約されるものです。コアシステムの刷新と個々のツールのパフォーマンスのきめ細やかな改善により、Modoは3 Dワークフローをエキサイティングに再構築できる態勢が整いました。2024年はModoのリリース頻度が増え、17.0をベースにさまざまな側面がさらに進化することが期待できます。Foundryは、スペシャリストの能力を向上させ、初心者でも容易に活用できる3Dアプリケーションの開発を行っています。

強化されたツール

Modo17.0で強化されたモデリングツールは以下の通りです: 

  • デカールワークフロー — デカールをより速く簡単に使用できるようになり、複雑なサーフェスにフラットなイメージを最小限の歪みで、UV作成なしでラッピングできるようになりました。
  • プリミティブスライス — 同じ形状のスライスを一度に複数作成でき、複雑なパターンの作成が容易になりました。長方形や正方形の角を丸くすることができるコーナーラディウス機能が追加され、プリセットを切り替えることなく素早く調整を行うことができます。
  • メッシュクリーンアップ — 不具合のあるジオメトリを修復するメッシュクリーンアップに自動的にギャップを修正する機能が追加され、生産性を保ちながら、クリエイティブな作業の流れを中断することなく作業を続けることができます。
  • 部分的な放射状整列 — Radial Alignは選択エレメントから平らなサークルを作成しますが、完全なサークルではなく部分的なアーチ形状を必要とする場合があります。Modo 17.0では、部分的にサークルを作成を作成する機能が追加されました。
  • PolyHaul — PolyHaulは、頻繁に使用される複数のモデリング操作を1つの合理化されたツール統合したものです。別々のツールを行き来する時間を節約し、作業に集中することができます。

「Modoは比類のないモデリングツールを提供し続けており、当社の3Dパイプラインの成功の鍵を握っています」と、New Balanceの3DビジュアライゼーションディレクターであるWilliam Vaughan氏は言います。「Modo 17.0の機能強化、特にエッジスライス、ポリゴン押し出し、ループスライスなどの日常的に使用しているツールで見られる速度向上が特に嬉しいです」。

OTOYの創業者兼CEOであるJules Urbach氏は、次のようにコメントしています。「OctaneRenderをModo 17.0にバンドルすることで、業界初かつ最速の偏りのないGPUレンダリングエンジンにすぐにアクセスいただけるようになり、大変嬉しく思っています。私たちの使命は、高度な3Dコンテンツの制作をより多くのクリエイターに手軽でアクセス可能なものにすることで、最新のGPUがあれば誰でも、CPUアーキテクチャの数分の一のコストと時間で、優れたモーショングラフィックスやビジュアルエフェクトを作成できるようにすることです。Render Network上でほぼ無制限の分散GPUノードを利用して大規模なレンダリングジョブを処理できる機能など、OctaneRender のGPUアクセラレートレンダリングプラットフォームがModoアーティストのクリエイティブプロセスにどのように統合されていくのか、非常に楽しみです」。

新機能と改善点の詳細については、 Modo 17.0’s What’s Newをご覧ください。

OTOY Inc.について

OTOY Inc.は、クラウドグラフィックスのパイオニアとして、世界中のメディアやエンターテインメント企業にコンテンツ制作と配信を再定義する技術を提供しています。アカデミー賞®を受賞したOTOYのテクノロジーは、大手VFXスタジオ、アーティスト、アニメーター、デザイナー、建築家、エンジニアによって使用されており、クラウドを活用したコンテンツ制作と配信において、これまでにない自由なクリエイティブ、新しいレベルのリアリズム、新しい経済性を提供しています。詳細については、www.otoy.comをご覧ください。