Griptapeとは?VFXにおけるAIオーケストレーション

NukeのCopyCatSmartRotoといった機械学習を活用したツールにより、AIはすでにVFX制作のあり方を変えつつあります。では、その先には何があるのでしょうか?そして、スタジオは急速に進化するAIにどう対応していけばよいのでしょうか?その答えとなるのが、AIオーケストレーションです。

AIオーケストレーションとは?

AIオーケストレーションとは、複数のAIモデルを連携・管理し、再現可能なワークフローとして統合することで、より迅速かつ一貫性のある結果を実現する仕組みです。

AIオーケストレーションは、ワークフローを効率的に管理できるだけでなく、生産性と拡張性の向上にもつながります。これによりスタジオは、チームの拡大や、ますます複雑化するプロジェクトにも柔軟に対応できます。Griptapeは、VFX制作においてAIモデルやAIエージェントをオーケストレーションするためのプラットフォームです。

Griptapeとは?

Griptapeは、VFXおよびアニメーションスタジオが、セキュアな制作環境で複数のAIモデルやAIエージェントを活用できるAIワークフローオーケストレーションプラットフォームです。一部の機能はNukeをはじめとするFoundry製品と組み合わせて利用でき、今後さらに連携機能が追加される予定です。たとえば、Griptapeで構築したワークフローをNuke Gizmoとして展開したり、AIを活用したNukeコンポジットでマットペイントを制作したりできます。Mariでは、Griptapeを使用してタイル可能なテクスチャやマルチチャンネルマップを生成できます。またKatanaでは、Griptapeを使ってCEL Expressionをすばやく生成できます。

Griptapeでは、急速に進化するAIモデルへのアクセスを適切に管理しながら、イノベーションを推進できます。同時に、大規模な制作環境で求められる厳格なセキュリティとトレーサビリティにも対応します。

Griptape UI

Griptapeを使用するメリット

堅牢なAIワークフローオーケストレーションプラットフォームであるGriptapeは、VFXおよびアニメーションスタジオにおけるAIの導入と、制作ワークフローへの統合を支援します。クリエイティビティを損なうことなく、変化するクライアントのニーズに応じてパイプラインを進化させることができます。

既存のパイプラインですぐに活用できる実績あるワークフローに加え、Pythonを使って独自のワークフローをカスタマイズ、構築することも可能です。また、包括的なバージョン管理と制御機能により、ワークフローの信頼性と一貫性を確保できます。

さらに、GriptapeはNukeユーザーに馴染みのあるノードベースのUIを採用しているため、既存の制作環境にもスムーズに組み込むことができます。

Griptape UI showing node-based workflow

Griptapeの特長

多くの無料AIツールとは異なり、Griptapeは実際の制作現場での利用を前提に、スタジオやアーティストのニーズに応えるよう設計されています。高度な制御機能やライセンス管理に加え、チームやプロジェクトをまたいで再現可能なワークフロー、アーティストに馴染みのあるインターフェイス、独自のワークフローを構築できる柔軟性を備えています。これにより、クリエイティビティを損なうことなく、セキュアなパイプライン環境を維持しながら、スタジオ全体のワークフローを効率化できます。

Griptape UI

Griptape Enterpriseとは?

Griptape Enterpriseは、ハイエンドなメディア制作で求められる厳格な管理とセキュリティ要件に対応するために設計された、GriptapeのEnterpriseプランです。

スタジオによるライセンス管理と高度なプロジェクト管理機能を備えており、パイプラインスーパーバイザーは、アーティストが使用できるAIモデルをユーザー単位またはプロジェクト単位で選定・割り当てできます。これにより、使用するAIモデルやワークフローを適切に管理し、コンプライアンス要件への準拠を徹底できます。

Griptape Enterpriseは、オンプレミスまたはプライベートクラウド環境での運用にも対応しています。スタジオのニーズに合わせた高度な管理機能により、機密性の高い知的財産(IP)を安全に保護できます。

Groptape UI

Griptapeの価格

Griptape Non-commercial は、テストや非商用目的で個人ユーザーが無料で利用できます。クラウドベースのライセンスを採用しており、モデルクレジットは従量課金制で利用できます。

Griptape Professional は、1ユーザーあたり月額40ドルまたは年額400ドルで、最大3ユーザーの小規模チームを対象とした商用プランです。月1,000クレジットに加え、サードパーティ製モデルへの接続に独自のAPIキーを使用できるBring Your Own API Key(BYOK)機能と、クラウドベースのライセンスが含まれます。

Griptape Enterprise は個別契約となります。ユーザー数無制限で、スタジオ規模の運用にも柔軟に対応。クラウドベースまたはオンプレミスのライセンス、高度なユーザー/権限管理、プロフェッショナル向けファイルフォーマットへの対応など、スタジオに必要な機能を提供します。さらに、Bring Your Own API Key(BYOK)に対応するほか、プレミアムサポートおよびオンボーディングプログラムが含まれ、追加のモデルクレジットは従量課金制で利用できます。


Griptapeについて動画で詳しく見る:

Griptape Enterpriseについて動画で詳しく見る:

Griptapeを活用して、スタジオでAIの可能性を最大限に引き出す方法をご紹介します。 Griptape experimentsの動画をご覧ください。